メルマガ第77号「安全運転の基本」について
2019.2.15
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春は近いとはいっても、まだまだ底冷えする毎日がつづきますね。
運転姿勢が悪いとハンドルやブレーキなどの運転操作が的確にできないおそれがあります。
シートベルトも正しく着用しなければ、いざというときに十分な効果が得られません。
サンダルなどの履物は、ペダルの踏み損ねなどを招くおそれがあります。
そこで今回は、安全運転の基本である「運転姿勢」、「シートベルト」、「服装(特に履物)」について取り上げてみました。【運転姿勢】
○正しい運転姿勢のポイント
運転姿勢の重要なポイントは、すばやく的確なハンドル操作ができること、ブレーキを確実に踏み込むことができること、良好な視界が確保できることにあります。
そのため、特に次の点に留意しましょう。
・シートに座るときは深く腰かけて、腰と背中をシートにぴったりとつけて隙間をあけないようにする。
・シートの位置は、シートに深く腰かけてブレーキを踏み込んだとき、膝がわずかに曲がる程度で伸びきらないように調整する。
・シートの背は、背中をシートにつけてハンドルを両手で握ったときに、肘がわずかに曲がる状態に背の角度を調整する。
・ヘッドレストは、耳の中心とヘッドレストの中心の高さが合うように調整する。【シートベルトの着用】
正しい運転姿勢をとっても、シートベルトが正しく着用されていなければ、事故などの万一の事態が発生したときに、自分や同乗者の身が守れませんから、シートベルトは正しく着用する必要があります。
正しい着用の方法は次のとおりです。
・腰ベルトは骨盤を巻くように、しっかり締める。
・肩ベルト(三点式ベルトの場合)は、首にかからないようにする。
・バックルの金具は確実に差し込み、シートベルトが外れないようにする。
・ベルトがねじれないようにする。
【運転時の服装】
運転時の服装については、道路交通法では特に明示されていませんが、交通の教則では、運転するときは活動しやすいような服装をし、げたやハイヒールなどを履いて運転したりしてはいけないことが定められています。
また、各都道府県では、道路交通に関する条例において、服装に関する事項が定められています。
例えば、東京都の場合は「東京都道路交通規則」における「運転者の遵守事項」のなかで、「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと」と定められています。
県によっては、「下駄、スリッパその他運転操作に支障を及ぼすおそれのある履物または衣服を着用して車両(足踏自転車を除く。)を運転しないこと」のように、履物以外の衣服についても定めている場合があります。
げたやハイヒール、脱げやすいサンダルやスリッパなど、ペダルの踏み損ねなどにより適正な運転操作に影響を及ぼすおそれのある履物で運転しないことはもちろんですが、衣服についても、ハンドルやブレーキなどの適正な操作に影響を及ぼすおそれのあるものは、できるだけ避けるのが安全を確保するうえで望ましいでしょう。投稿者:本社 稲澤