メルマガ第5号 「セレウス菌」について
2013.2.16
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こんにちは。今月の坂口損保メルマガは井原が担当させて頂きます。少しずつ暖かくなり、有城の土手にも土筆が芽生えました。日に日に春の訪れを感じます。あまり聞きなれない名前ですが、今回はセレウス菌による食中毒についてお届けします。今日のお昼は、夕べの残りのご飯を炒めてチャーハンにでも・・・、どこのご家庭にもある、ごくありふれた日常の光景です。しかし、炒め物のチャーハンで食中毒になる場合があります。よく火の通ったチャーハンが食中毒の原因とは、やや意外な感じがしますが、犯人は「セレウス菌」です。■熱に強いセレウス菌は、自然界に広く分布している雑菌のひとつです。自然環境中では芽胞として存在し、適度な栄養や温度等により発芽し増殖します。 やっかいなことに、この芽胞には耐熱性があり、100度30分間の加熱に耐えるものがあります。通常の調理では死滅することなく、炊飯後の米飯などから、よく検出されます。■症状セレウス菌食中毒には、嘔吐型と下痢型があります。・嘔吐型潜伏期が短く、食後1〜3時間程度。・下痢型潜伏期が長く、食後10〜12時間程度。いずれの場合も症状は軽く済みます。一般に回復も早く、安静にしていれば一両日中に回復します。水分や栄養補給などを適切に行なえば、特別な治療は必要ありません。■セレウス菌食中毒の予防調理してから食べるまでの時間を短くし、保存する場合は温度を低く保って、セレウス菌の増殖を防ぐことがポイントになります。特に米飯にはご注意ください。【予防のポイント】1.一度に大量の炊飯をしない。2.炊飯後、高温または低温で保存する。(10〜50℃の温度帯で保存しない。)【ホームページアドレス】http://sakaguti-ins.com/